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分子研リポート1997 | 分子科学研究所

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Academic year: 2018

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将来計画及び運営方針 235

5-5  「分子制御レーザー開発研究センター」の新設及び同第一回運営委員

会報告

センター設置の目的: 最近の分子科学の進歩が示すように,レーザーの性能の向上は分子科学の将来の発展にとって大変重 要である。これは,分子科学の広い研究分野にわたって化学反応の自由な制御とその設計が共通の大きな課題であり,レーザー の性能の進歩がこれらの研究を推進する上で最も重要な要となっているからである。今や,レーザーは科学研究のあらゆる場面 でふんだんに使われていて,これからは単に市販のレーザーを購入して改良を加えて用いるだけでは,世界的に先がけた研究 を展開して行くことは難しい。このような状況のもとで,分子科学研究所では研究者がレーザーの専門家と密接に協力し,目的に 合った新しいレーザーを開発し,新しい分子科学分野を開拓することが望まれてきた。当開発研究センターでは,特定の研究課 題に最適なレーザーシステムを開発を行うとともに,分子科学や放射光分子科学への応用研究までの学際的共同研究を一つの 組織で迅速にまた高いレベルで連携して行う目的で設置された。

5-5-1 運営方針

構成: 当開発研究センターは,分子位相制御レーザー開発研究部,放射光同期レーザー開発研究部,特殊波長レーザー開 発研究部の3研究部から成り,各研究部は助教授および助手で一つの独立な研究グループを構成する。

開発研究:各研究部は分子科学に新機軸をもたらす可能性のある特定の開発研究課題を課題提案者の研究グループと協力し て推進する。この場合,一課題研究の研究期間はおおよそ5年とし,評価の上で,延長も可能とする。

評価: 点検評価的役割を持つ当センター運営委員会を設置する。

業務: センター長及び施設技官は3つの研究部と協力して,センター所有の貸し出し用機器の管理,保守などの業務を行う。

5-5-2 第一回分子制御レーザー開発研究センター運営委員会報告

日時:平成10年1月9日 13:30-16:30 参加者:

伊藤光男 分子科学研究所長 運営委員

岡田  正 大阪大学大学院基礎工学研究科教授

植田 憲一 電気通信大学レーザー極限技術研究センター教授 中村 宏樹 理論研究系教授

藤井 正明 電子構造研究系教授 森田 紀夫 分子構造研究系助教授 齋藤 修二 センター長

猿倉 信彦 放射光同期レーザー開発研究部助教授 佐藤信一郎 分子位相制御レーザー開発研究部助教授 オブザーバー

平等 拓範 福井大学工学部助手,平成10年2月16日特殊波長レーザー開発研究部助教授赴任予定 北川 禎三 分子構造研究系教授,特定開発研究課題提案者

センター職員2名

センターが発足して初めての運営委員会なので,センターの全体的な紹介が主であった。最初にセンター長が委員および参 加者の紹介の後,伊藤分子科学研究所長がセンター発足の経緯,設置目的,その理念,運営方針の説明をおこなった。また,セ ンター長がセンター業務の目的,所蔵機器の紹介,業務の運営方針を紹介した。その後,分子位相制御レーザー開発研究部の

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236 将来計画及び運営方針

佐藤助教授,放射光同期レーザー開発研究部の猿倉助教授,特殊波長レーザー開発研究部の助教授に赴任予定の福井大学 工学部の平等助手が,それぞれの部での研究計画を紹介した。これにたいして内外の委員から個々の研究内容への質問に加 えて,以下のような,主な質問・コメントがあった。

1. センターグループ独自の研究と課題研究との関係,および,課題研究と研究系グループの関係 2. 個々の研究のタイムスケール。

3. 研究所全体のポテンシャルを生かす方向で。

4. 個々の研究目的はわかるが,センターとして統一されたイメージやコンセプトが出るのが望ましい。 5. 結果としてのサイエンスの提案が欠けている。いわゆるおもしろいサイエンスの提示が必要。 6. これからの予算の規模とその見通し。

7. 途中の評価の必要性。

これに対し,2. については担当の研究者が対応し,それ以外は所長が上にあげたセンター運営方針に基づいて対応し,また, センター長が補足した。特に,今回は,センター研究部の研究の独立性との関連で,特定開発研究課題の提案者による提案内容 の説明を行わず,各助教授(予定も含む)の研究計画のみを紹介したが,5.のコメントへの対応として次回の委員会において,特 定開発研究課題の提案者による提案内容の説明を行うこととした。

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